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エンジニアの種類⑤ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアとは、コンピューターネットワークのシステム構築や保守管理などを行う技術者を指します。最近では、コンピューターからデータを送受信することが多くなってきましたが、それらを快適に進めるために保守してくれるのネットワークエンジニアです。
今回は、ネットワークエンジニアの仕事を詳しく見てみましょう。

ネットワークエンジニアの仕事内容

ネットワークエンジニアの仕事は、ネットワークの設計から要件定義、構築、保守・監視、運用になります。増減に合わせてネットワーク構成を変更したり、機器のアップデート、ユーザのアカウント管理、設計書や構成図などのメンテナンスなど、実際に稼働しているネットワークを安全に使えるようフォローしていきます。
システムのライフサイクルに合わせて、見直しが出れば機器のリプレイスや再構築なども実施します。

ネットワーク設計

企業がどのような課題を持ち、どのようなシステムを必要しているかをヒアリングし、それらを解決するシステムを提案し設計します。要件に応じて、ネットワークの構成や使用するネットワーク機器(ルーターなど)の種類・数、使用する回線を算出し、それに見合うコストや工期、維持コストを算出し、企業とすり合わせ設計書を作成します。

ネットワーク構築

ネットワーク設計書に基づき、実際にネットワーク機器を設置しネットワークを構築していきます。無駄なコストやトラブルの発生を避けるためにも、最新の製品や技術の動向、ケーブリングや機器の設置に関する知識がもとめられます。大がかりまネットワーク構築の場合、数カ月がかりの作業の時もあります。

テスト

機器を配置した後は、回線のテストを行います。ランプ状態の確認や、通信の正常性、トラブルが発生した場合の通信の切り替わりの確認など、ネットワークが設計通りの動きをするかのチェックを行います。

ネットワーク運用

ネットワークは構築後も急なトラブルなどに対応する保守作業があります。近年、ITの進歩が目覚ましくそれに合わせて機器の調整や構成変更を行わなければなりません。
また、ネットワークは365日24時間稼働しているため、何か障害があれば深夜でも働く可能性があります。そのため、多くの人間がシフトを組んで対応しているケースが多々あります。障害時に、どのような状況なのかを正しくヒアリングする能力や、障害の原因を分かりやすく相手に伝えるコミュニケーション能力が求められます。

システムエンジニアやサーバーエンジニアとの違い

ネットワークエンジニアに似た職種としてシステムエンジニア(SE)やサーバーエンジニアがあります。ネットワークエンジニアは、コンピューターをつなげるための「ネットワークシステム」を構築・運用することで、それに対してSEの仕事は、「個々のコンピューター上で動くシステム」の設計・開発・テストを行うことです。
どちらも「システムを作る」のが仕事ですが、システムの対象が違います。サーバーエンジニアの仕事は、サーバー(サービスや機能を提供するコンピューター)を構築・運用・点検することです。そのサーバー同士をネットワークでつなげるのが、ネットワークエンジニアの仕事となります。

ネットワークエンジニアに必要なスキル

TCP/IP全般(ICMP、TCP/UDP、SNMP等)

インターネットなどで利用される通信プロトコルであるTCP/IPプロトコル。TCP「Transmission Control Protocol」とIP「Internet Protocol」を組み合わせたもので、コンピュータネットワークやインターネットを動かしている通信技術を一式として総称したもので、ネット上での通信規約と考えればわかりやすい。

レイヤ2技術

OSI参照モデルの2層目。レイヤ2スイッチは、データリンク層のスイッチを表す。ネットワークスイッチとは、コンピュータネットワークの集線装置の一種で、受信したデータの宛先を見て、接続された各機器への転送の可否を判断する機能を内蔵したもので、わかりやすくいうとデータが来たら、宛先を見て、どの機器に送っていいのか判断するもの。

ネットワークエンジニアのキャリアパス

ネットワークエンジニアのキャリアパスとしては、プロジェクト全体を管轄する「ジェネラリスト」になる道と、技術を極めた「スペシャリスト」になる道の2つがあります。

ジェネラリスト

プロジェクトマネージャーやITコンサルタントなど、プロジェクト全体をマネジメントするリーダーを目指します。
クライアントとの交渉や、実際に作業を行うチームの編成、進捗管理などが主な仕事になりますので、コミュニケーション能力や調整力、プレゼンテーション能力など、高い対人スキルが必要となります。

スペシャリスト

エンジニアとして実務経験を積み、特定の分野を極めたら別の分野へ…ということを繰り返して、スキルの幅を広げていくことになります。プロジェクトごとに使用する言語が違うため、それらをどのように修正するかが重要です。

ネットワークエンジニアの年収

ネットワークエンジニアの平均年収は455万円、30代男性では560万円となっています。ただし、運用監視などシステムを構築できない職種になると収入は大きく下がるようです。

ネットワークエンジニア資質

論理的思考力と構築力

ネットワークの設計はトラブルに対応できる最適なネットワークを考えて設計します。トラブルの時には正常時のデータの流れや仕組みと障害時に発生するデータの流れや仕組みを比べ、原因を考えながらトラブルの種類や場所を特定していきます。これらは、ルーティングプロトコルや二重化の為の仕組みを熟知していなければできませんし、頭の中で1つ1つ論理的に考えて対処しないと障害に弱いネットワークを設計したり、障害の解決に予想以上の時間がかかったりしてしまいます。トラブルシューティングの際には、アナライザを利用して通信のデータを収集して、それらを地道に解析するなど地道な作業を粘り強く行うことが重要となっています。

プロトコルの調整

ネットワークには必ず通信する相手が存在し、そこにプロトコルを配置しなければなりません。コンピュータどうしの通信もデータの形式、データの送り方、受け取り方、受け取りの確認の方法など細かくいろいろな取り決めを守ってやりとりすることで通信をすることができます。特にマルチベンダのシステムを担当する場合には、RFCの何番を採用しているのかなど相手側とのプロトコルの確認が重要になってきます。

大規模なネットワークシステムを担当する場合、中小規模のネットワークシステムに比べ、システムのプロジェクトが細分化され、配置人員も多くなってきます。ネットワーク部分を専門的に対応するサブプロジェクトが形成され、そのサブプロジェクトのリーダを担当する場合には、ネットワークエンジニアとしての技術力と並び相手との調整をする能力が必要となります。

まとめ

新規ネットワーク設計・構築を行う案件が少なくなり、ネットワークエンジニアの仕事は保守・監視・運用が中心となっているのが現状です。そのため、ネットワークエンジニアの将来性を不安視する向きもあります。ITの進歩により企業とネットワークは離れられないものになってきましたネットワークエンジニアの需要は今後も伸びていく傾向にあります。
不正アクセスの防止、通信量増大によるネットワークトラフィック解消など、常に新たな仕事が生まれています。新しい問題に対応するために、ネットワークエンジニアは最新の知識や技術を獲得していくことが求められます。


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